1917年~1919年にかけて世界各地で流行した『スペインかぜ』、1957年の『アジアかぜ』、1968年『香港風邪』の被害を見てみてもインフルエンザの危険性を把握できてしまいます。
スペイン風邪の感染者は6億人に上り、現代医学も進歩した事から同等とみるのは過剰でも、発症しないための予防及び必要な知識を持っておく事は大切であると思います。なぜならば、インフルエンザは風邪(普通感冒)と比べてみても、その症状は重く発症後に後悔を招く事になるからです。
参照元URL http://www.pref.wakayama.lg.jp/
(関連記事)
●鳥インフルエンザとは?予防対策は?何が怖い?はこちらから!
インフルエンザと風邪の違い
インフルエンザは『インフルエンザウィルス』によって発症する急性感染症ですが、インフルエンザの症状は風邪とは異なり、全身に症状が現る特徴があります。
●風邪
・初期症状は『鼻咽頭の乾燥感』や『くしゃみ』が見られます。
・風邪を引くとぞくぞくと悪寒を感じます。
・風邪の場合微熱で収まる事が多い。
・風邪の潜伏期間は1日から2日
●インフルエンザ
・初期症状は『発熱』『頭痛』が見られます。
・インフルエンザでは悪寒が重度になる傾向にあります。
・インフルエンザは38°から40°の高熱を発してその期間も3日から4日ほど続きます。
・筋肉痛や全身痛、間接痛も現れ、発症時には風邪以上の覚悟が必要になります。
・インフルエンザの潜伏期間は5日から6日
このように、インフルエンザは風邪と比べてみてもその深刻さは桁違いです。
自分が上記の潜伏期間にあるのであれば、自己診断は危険でありますので、できればすぐにでも病院へ行った方が良いでしょう。病院ならば、インフルエンザの増殖を抑える効インフルエンザ薬を服用して、増殖を抑える事ができます。
インフルエンザ検査の注意点
インフルエンザの検査方法は鼻の奥を綿棒でふかれ、その綿棒は検体処理液に入り採取検体を抽出します。そして、検体処理液は検査キットに滴下され陽性・陰性の判断がされます。
痛みは一瞬ですので我慢しましょう。
ただ、ここで注意して欲しいのがインフルエンザの症状が現れ始めて12時間以上経過後の検査が望ましい事に関してです。インフルエンザの検査は抗原抗体反応の利用した簡単な方法でできてしまいますが、早すぎると体の中のインフルエンザウィルスが十分な増殖を行っていないために、陽性を示すラインが出ないそうです。ちなみに、体の中のインフルエンザの増殖スピードは8時間後に100個になり、16時間後には百倍の1万個に達するスピードです。
参照元URL http://blog.livedoor.jp/
インフルエンザの予防
インフルエンザの症状・潜伏期間・検査方法までを説明しましたが、最も大切なのは『予防』です。
自分でできる予防として挙げられるのは『予防接種』『免疫力を高める』『室内の湿度を保つ』『マスクの着用』『手洗い・うがい』などが挙げられます。
参照元URL http://www.pref.wakayama.lg.jp/
予防接種に関して言えばインフルエンザの流行2ヶ月前に行ってください。ワクチン接種で7割の発症が抑えられるとも言いますし、軽症で済む場合もありますからね。
ただ、ワクチンはインフルエンザの発症を抑えても感染を抑える効果は期待できない事に注意です。
『感染』とは簡単に言えばインフルエンザが体に進入して増殖する事、『発症』とは潜伏期間を経て症状が現れることを指します。