さまざまなアイテムに使われているファスナー。
ファスナーのあるある問題といえば、ファスナーの噛み合わせが合わなくなってしまうこと。
いつも通り通したはずなのに思うように動かなかったり、外れたり噛んでしまうことってあります。
力を入れて動かすと直る時もありますが、無理に引っ張り本格的に動かなくなり壊れてしまうことも。
ファスナーは簡単な構造で作られているので、動かなくなった場合は、焦らず無理に動かさずに、ぜひこの裏技を試してみてください。
今回はファスナーの直し方を解説!壊れた時、外れた時、噛んだ時などの対処法を紹介します。
この記事のライター
未経験で最初は戸惑いも多くありましたが、日々ファッションに触れることで魅力に惹かれていきました。
現在は自社で運営するメンズ・レディースのファッションサイトや総合トレンド情報サイトを執筆。
これからおしゃれを目指す方でも分かりやすいように、トレンド情報や最新の着こなしを日々発信しています。
ファスナーの構造を知ろう
ファスナーの構造を把握しておくとい、自分で修理する時にも役立ちますね。
ファスナーは衣類や靴など、様々なアイテムに活用されていますが、構造は全て同じになりますので、仕組みを知っておけば、何かと便利ですよ。
参照元URL:https://media.cropozaki.com
ファスナーをジッパーやチャックと呼ぶ方もいますが、正式名称は「ファスナー」が正解。
一般的なファスナーは「スライダー」「エレメント」「テープ」「箱」の4つで構成されています。
- スライダー:ファスナーか開閉する時に使うつまみがついたパーツ
- エレメント:ジグザクの歯が交互に取り付けられて、噛み合う事で開閉できる
- テープ:エレメントのまわりに縫い付けれたファスナー専用の布(耐久性が高い)
- 箱:ファスナ下部の始点
この4つのパーツ部分が連動する事で開閉が楽にできるようになっていますので、ファスナーが動かなくなった場合は、このパーツのどれかに問題が怒ることで動かなくなります。
ファスナーの種類
ファスナーの構造は同じですが、使用されている素材にはいくつかあります。
簡単に直せるものから大変なものありますので、こちらも合わせて覚えておきましょう!
代表的な4つに分けて、素材の特徴や直しやすさなども合わせて紹介しますね。
金属製のファスナー
参照元URL:https://trimpark-shimada.com/
エレメントやスライダーが金属でできている、一般的なタイプです。
金属製は耐久性が高く、デニムや革などの厚手の生地とも相性がいいのが特徴ですよ。
ただし、丈夫なことにより、金属が錆びてしまい、スライダーが動きにくくなるデメリットがありますが、故障した場合でも、金属は変形や加工がしやすいので、比較的に修理がしやすいのがメリットになります。
樹脂製のファスナー
参照元URL:https://www.amazon.co.jp/
エレメントやスライダーにポリエステルやナイロンなどの合成樹脂が使用されているタイプです。
エレメントがコイルのように螺旋状になっていることから、「コイルファスナー」とも呼ばれていますよ。
金属製のファスナーやビスロンファスナーに比べると、柔軟性が高く柔らかく動きの出やすい生地に合わせやすいので、バッグやポーチに使われることが多いです。
金属ファスナーに比べると耐久性は劣りますが、プラスチック製のファスナーよりは簡単に修理ができますよ。
ビスロンファスナー
参照元URL:https://lyncs.ykkfastening.com/
エレメントやスライダーがポリアセタールなどの樹脂からできているタイプ。
樹脂を使用しているため加工がしやすく、カラーバリエーションも豊富で、コートやパーカーなどの衣類に使用されることが多く、故障した場合も修理もしやすいですよ。
また、金属製のファスナーと同等レベルの耐久性や、樹脂ならではの軽量化もメリットです。
プラスチック製のファスナー
参照元URL:https://store.shopping.yahoo.co.jp/
こちらはエレメントやスライダーがプラスチックでできている軽量タイプ。
加工がしやすいプラスチック性は色が豊富に揃っているので、ポーチなど可愛いデザイン性を重視したアイテムによく使われています。
プラスチックは加工がしやすいですが、熱に弱く変形もしやすいので、修理の際は、扱いが難しいのが難点です。
ファスナーが噛んで動かなくなった時
鉛筆
鉛筆を使うことです。
鉛筆の先でファスナーの歯(エレメント)をこすってから動かしてみると、スムーズに動く事がありますよ。
ファスナーは凸凹しているので、少し難しいかもしれませんが、固定して鉛筆の芯を刷り込んでみてください。
潤滑油
潤滑油を使うことです。
ファスナーが年期モノの場合には、錆が原因で滑りにくくなり、食い込みも抜けにくくなりがちです。
噛んでしまった箇所に、潤滑油(ミシン油なければサラダ油でもOK)を2~3滴たらしてから再び生地を引っ張ってみれば、スムーズに動く事がありますよ。
シリコンスプレー
シリコンスプレーを使ってみる事です。
最初から勢いよく吹き付けるのが不安な場合は、綿棒などに染み込ませ、少しずつ付けていくと付着量の調節ができますよ。
潤滑油より滑り具合は劣りますが、ベタベタ感は軽減できるので扱いやすいと思います。
滑らせる
固形石けん・ワセリン・リップクリームを使ってみることです。
綿棒に固形石けん・ワセリン・リップクリームのいずれかを取り、ファスナーの両側につけて動かしてみると、スムーズに動く事がありますよ。
逆に動かしてみる
逆に動かしてみることです。
生地を優しく横(水平に)引っ張りながら、食い込み方向と逆に向けて動かしてみると、スムーズに動く事がありますよ。
道具を使い生地を引っ張る
道具を使い生地を引っ張ってみることです。
薄めの定規やマイナスドライバーピンセットを、ファスナーと生地が食い込んだ箇所に滑らせるように入れ、小さなすき間を作りゆっくり優しく生地を引っ張ってみると、スムーズに動く事がありますよ。
無理に引っ張ると生地を傷めたり、破れたりすることもあるので、慎重に行ってくださいね。
ファスナーを閉めても開いてくる時
参照元URL https://lyncs.ykkfastening.com/
ファスナーを上げてもすぐに落ちたり、閉めようとしてもすぐにまた開いてしまう場合には、エレメントを一つずつ確認して、飛び出しているエレメントを見つけたら、まっすぐ並ぶようにペンチで整えてください。
また、スライダー部分の緩みが原因の場合には、ペンチが大活躍します。
もし並びに問題はなく異物も挟まっていないようであれば、スライダーそのものがゆるんでいる可能性もあります。
エレメントの噛み合わせが良くなるよう、ペンチでスライダーを締め付けてみましょう。
閉めすぎてしまうと動かなくなる場合もあるので、力の加減は慎重にしてくださいね。
噛み合わせが片方外れてしまった時
お願いしまって~!!!と力を入れたら、噛み合わせ部分が片方はずれてしまうこともよくあります。
このような場合には、ファスナーの根元の糸をほどいて一旦外してから、またはめ直して縫い直します。
少し込み入った作業にはなるので、自分の手には負えない・・・。
と感じた場合には、壊してしまい使えなくなる前に、洋服のリフォームなどをしている修理屋さんに助けを求めましょう。
ファスナーの直し方まとめ
いかがでしたか?
デザインも色も気に入っているダウンのファスナーが、壊れて途方にくれた経験があります。
最近ではダブルファスナー仕様の洋服も多く、ファスナートラブルに見舞われる機会も多いはず。
丁寧に上げ下げしていたつもりでも、トラブルは避けられず、結局リフォームショップで2千円程の費用で交換してもらった時があります。
リフォームショップを活用するのも大事ですが、ご自身でできる直し方や対処方もありますので、しっかり実践してみてください。
今回はファスナーの直し方を解説!壊れた時、外れた時、噛んだ時などの対処法を紹介しました。