さまざまなアイテムに使われているファスナー。
ファスナーのあるある問題といえば、ファスナーが思うように動かなくなる問題ですね。
いつも通りエレメントに通した外すなのに思うように動かなかったり、左右の位置がズレてしまうことってあります。
また、この時点ではまだ壊れていなかったのに、力を入れて動かすと直る時もあるので、雑に扱ってしまい本格的に動かなくなり壊れてしまうことも。
ファスナーは簡単な構造で作られているので、ファスナーが動かなくなった場合は、焦らず無理に動かさずに、ぜひこの裏技を試してみてください。
今回はファスナーが壊れた時の直し方や、噛んだり外れたりした時の対処法も紹介します。
ファスナーの構造を知ろう!
参照元URL:https://media.cropozaki.com/
ファスナーをジッパーやチャックと呼ぶ方もいますが、正式名称は「ファスナー」が正解ですよ。
一般的なファスナーは「スライダー」「エレメント」「テープ」「箱」の4つで構成されています。
- スライダー:ファスナーか開閉する時に使うつまみがついたパーツ
- エレメント:ジグザクの歯が交互に取り付けられて、噛み合う事で開閉できる
- テープ:エレメントのまわりに縫い付けれたファスナー専用の布(耐久性が高い)
- 箱:ファスナ下部の始点
この4つのパーツ部分が連動する事で開閉が楽にできるようになっていますので、ファスナーが動かなくなった場合は、このパーツのどれかに問題が怒ることで動かなくなります。
ファスナーが噛んで動かなくなった時
鉛筆
鉛筆を使うことです。
鉛筆の先でファスナーの歯(エレメント)をこすってから動かしてみると、スムーズに動く事がありますよ。
ファスナーは凸凹しているので、少し難しいかもしれませんが、固定して鉛筆の芯を刷り込んでみてください。
潤滑油
潤滑油を使うことです。
ファスナーが年期モノの場合には、錆が原因で滑りにくくなり、食い込みも抜けにくくなりがちです。
噛んでしまった箇所に、潤滑油(ミシン油なければサラダ油でもOK)を2~3滴たらしてから再び生地を引っ張ってみれば、スムーズに動く事がありますよ。
シリコンスプレー
シリコンスプレーを使ってみる事です。
最初から勢いよく吹き付けるのが不安な場合は、綿棒などに染み込ませ、少しずつ付けていくと付着量の調節ができますよ。
潤滑油より滑り具合は劣りますが、ベタベタ感は軽減できるので扱いやすいと思います。
滑らせる
固形石けん・ワセリン・リップクリームを使ってみることです。
綿棒に固形石けん・ワセリン・リップクリームのいずれかを取り、ファスナーの両側につけて動かしてみると、スムーズに動く事がありますよ。
逆に動かしてみる
逆に動かしてみることです。
生地を優しく横(水平に)引っ張りながら、食い込み方向と逆に向けて動かしてみると、スムーズに動く事がありますよ。
道具を使い生地を引っ張る
道具を使い生地を引っ張ってみることです。
薄めの定規やマイナスドライバーピンセットを、ファスナーと生地が食い込んだ箇所に滑らせるように入れ、小さなすき間を作りゆっくり優しく生地を引っ張ってみると、スムーズに動く事がありますよ。
無理に引っ張ると生地を傷めたり、破れたりすることもあるので、慎重に行ってくださいね。
ファスナーを閉めても開いてくる時
参照元URL https://lyncs.ykkfastening.com/
ファスナーを上げてもすぐに落ちたり、閉めようとしてもすぐにまた開いてしまう場合には、エレメントを一つずつ確認して、飛び出しているエレメントを見つけたら、まっすぐ並ぶようにペンチで整えてください。
また、スライダー部分の緩みが原因の場合には、ペンチが大活躍します。
もし並びに問題はなく異物も挟まっていないようであれば、スライダーそのものがゆるんでいる可能性もあります。
エレメントの噛み合わせが良くなるよう、ペンチでスライダーを締め付けてみましょう。
閉めすぎてしまうと動かなくなる場合もあるので、力の加減は慎重にしてくださいね。
噛み合わせが片方外れてしまった時
お願いしまって~!!!と力を入れたら、噛み合わせ部分が片方はずれてしまうこともよくあります。
このような場合には、ファスナーの根元の糸をほどいて一旦外してから、またはめ直して縫い直します。
少し込み入った作業にはなるので、自分の手には負えない・・・。
と感じた場合には、壊してしまい使えなくなる前に、洋服のリフォームなどをしている修理屋さんに助けを求めましょう。
まとめ
いかがでしたか?
デザインも色も気に入っているダウンのファスナーが、壊れて途方にくれた経験があります。
最近ではダブルファスナー仕様の洋服も多く、ファスナートラブルに見舞われる機会も多いはず。
丁寧に上げ下げしていたつもりでも、トラブルは避けられず、結局リフォームショップで2千円程の費用で交換してもらった時があります。
リフォームショップを活用するのも大事ですが、ご自身でできる直し方や対処方もありますので、しっかり実践してみてください。
今回は、ファスナーが壊れた時の直し方や、噛んだり外れたりした時の対処法も紹介しました。