ジメッとする梅雨時期でも、快適な室内空間を作るのに便利な除湿器。
また雨の日は外で洗濯物が干せないですが、室内に除湿器があれば、部屋内でも乾かすことができる便利な家電ですね。
ただ快適な分、1日中、1ヶ月とずっと使い続けてしまうと、電気代は高額になってしまうのはご存じですか?
快適な暮らしに費用が掛かってしまうのは仕方のないことですが、できる電気の節約方法はやっておきたいですよね。
そこで今回は除湿器の電気代を節約する方法と簡単なお手入れ方法、人気商品も紹介します。
除湿器とは?衣類乾燥除湿器との違い
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除湿器とは、「部屋の湿度を下げる機械」です。
簡単に言うと、室内の空気を取り込み、空気中の水分を冷却器により水滴にし、乾燥した空気を室内に吐き出す機器のことで、空気中の水分を奪う電気機器ですね。
空気中の湿気を取り除いてくれ、結露やカビの発生抑制、雨の日に感じるジメッとした空気も、カラッとした空気に改善してくれます。またその効果を使って、室内干しで洗濯物を乾かすことにも使えます。
そしてモデルによっては送風機能が備わり、より部屋干しを素早くできるモデルが「衣類乾燥除湿器」です。
つまり衣類乾燥除湿器のことを除湿器と呼ぶこともありますので、除湿器のモデルの中に衣類乾燥除湿器があるといえます。
除湿器の電気代の計算方法
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電気代を節約するには、まず今いくら掛かっているのか?を知る必要がありますね。
除湿器の電気代は、以下の計算式になります。
- 省電力(W)÷1,000×使用時間(h)×使用日数×1kWhあたりの電力量単価
※1,000で割るのは、消費電力の単位をWからkWに変換の為。
例題)消費電力800wの除湿器の場合(電力量単価27円/kWh)、1日8時間、1ヶ月(30日)稼働の場合
計算式:800w÷1,000×8h×30日×27円=5,184円/月
※電力量単価は電力会社により違いますので、HPや検針表で確認してください。
- 消費電力を小さくする
- 使用時間を短くする
- 電力量単価を下げる
除湿器の種類と消費電力の違い
除湿器の種類は3つあります。
- コンプレッサー式
- デシカント式
- ハイブリッド式
それぞれの方式の特徴と消費電力を紹介しますので、参考にしてください。
電気代の計算は、「電力量単価27円/kWh」で計算しています。
コンプレッサー方式
コンプレッサー式は、「除湿器の内部で空気を冷やして結露を発生させて除湿する方法」です。
エアコンにも使われている方式で、気温や湿度が高くなると効果も高く、消費電力も低いのが魅力で、夏や梅雨時期の除湿におすすめですが、寒い時期は除湿力が落ち、運転音も大きいのがデメリットになります。
おすすめの除湿器と電気代
こちらは「三菱電機」のコンプレッサー式除湿器「MJ-M100SX-W」。
消費電力は245W(50hz)になりますので、1時間稼働した場合の電気代は「6.6円」になります。
『三菱電機』のコンプレッサー式除湿器「MJ-M100SX-W」の消費電力は245W(50Hz)です。
デシカント方式
デカント方式は、「内部に入っている乾燥剤が空気中の水分を吸着して除湿し、ヒーターで空気を温めて除湿する方法」です。
空気を温める為、寒い冬の除湿におすすめですが、夏には向かず、ヒーターを使うことで消費電力が高くなってしまいます。
おすすめの除湿器と電気代
こちらは「パナソニック」のデシカント式除湿器「FYZUX60」。
消費電力は285W(50hz)になりますので、1時間稼働した場合の電気代は「7.6円」になります。
ハイブリッド方式
ハイブリッド方式は、「コンプレッサー方式とデシカント方式の機能を兼ね備えた」ものです。
コンプレッサー方式とデシカントは、暑い時期と寒い時期に適した機会ですので、ハイブリッド方式はその両方のいいところを合わせたものです。
温度と湿度に応じてコンプレッサー式とデシカント方式の運転比率を自動判断し、年間を通してしっかり除湿しながら消費電力も低いのがメリットですが、本体価格が高いのがデメリットです。
おすすめの除湿器と電気代
こちらは「パナソニック」のハイブリッド式除湿器「FYZUX120」。
消費電力は220W(50hz)になりますので、1時間(自動運転)稼働した場合の電気代は「5.9円」になります。
【まとめ】除湿器の種類と消費電力の違い
今回の機種で消費電力を比較すると、
- 消費電力:デシカント式<コンプレッサー式<ハイブリッド式
- 1時間の電気代:デシカント式<コンプレッサー式<ハイブリッド式
※デシカント式はヒーターを使う分、電気代が高くなります。
除湿器の電気代節約方法
種類によって電気代は違いましたね。
1時間あたり「5円〜7円」と大きな違いがありましたので、快適な室内空間を作るためにも、ここはしっかりと節約したいところですね。
続いては除湿器の電気代を節約する方法を紹介していきます。
運転モードの見直し
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除湿器にはさまざまな運転モードがあります。
快適な空間作りのために便利な機能がたくさんありますが、反面、消費電力が高くなることが多いです。
送風機能付きの衣類乾燥除湿器だと、標準モードと速乾モードがあります。
速乾モードは除湿力が高く短時間で除湿できますが、電気代は高くなりますので、しっかりとその時に速乾モード=時短が必要か?としっかりと判断し、むやみに高機能モードを使わないことが大切です。
その時に応じたモードを使ってみてください。
室内干し時の干し方を変える
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室内干しをする場合、やみくもにハンガー掛けていませんか?
洗濯物の干し方を少し工夫することで、効果的に除湿ができます。
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洗濯物を効率的に干すには、アーチ型に干すことですよ。
- 洗濯物同士の感覚をこぶし1個分ほど開ける
- 外側に長い衣類にして内側につれて短い衣類を干し
空気の通り道をしっかり作り、除湿効果を上げることで洗濯物を早く乾かせます。
結果、使用時間が短くなり、電気代を安くできますよ。
除湿器の買い替えも検討
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今の使っている除湿器は古くなっていませんか?
しっかり手入れをして長く使うことも大切ですが、家電は常に進化しています。
年々省エネ性能が向上していますので、現在使っている除湿器と最新モデルの消費電力を比べてみるのも1つです。
またコンプレッサー方式やデシカント方式を使っている方は、本体価格は高いですが、ハイブリッド方式も視野に入れるのがおすすめです。
温度や湿度に応じて自動で省エネな方法で除湿し、結果、電機代を安く抑えることに繋がりますよ。
電力プランや電力会社の見直し
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除湿器だけでなく、大元の電力プランや電力会社の見直しも大切です。
省エネで高性能の除湿器を購入しても、元の電力量単価が高いと大きな節約には繋がらない場合もあります。
今や電力会社はさまざまな会社から検討することができますので、現在の電力会社のプランだけでなく、電力会社自体から検討してみるのも、除湿器に限らず家庭の大きな電気代節約に繋がりますよ。
除湿器から変なにおい!お手入れ方法は?
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除湿器から変なにおいがするのは、除湿機内のカビが原因です。
フィルターや熱交換器に、カビが生えていることが多いそうです。
どれだけ最新の除湿器でもお手入れは大切です。
長く使うため、除湿器の機能を最大限活用するためにも、こまめな手入れは必須ですよ。
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まとめ
いかがでしたか?
これから活躍の場が増える除湿器。
洗濯物の室内干しや室内空間を快適にすごすのに便利なアイテムですが、家電が増えれば電気代も上がります。
しっかりとできる電気代の節約方法を実践し、長く快適に活用してくださいね。
今回は除湿器の電気代を節約する方法と簡単なお手入れ方法、人気商品も紹介しました。